こんにちは、PEKETTER TECH(ペケッターテック)のよだれ/YODAREです ( ᑸ )
現在のX(Twitter)の検索結果はすべてが表示されているわけではありません。
なんか適当な検索結果の間引きがされています。Yahoo!リアルタイムの検索結果と見比べるとそれがわかります。
検証サンプル付きで解説していきましょう。
【X】検索結果が間引かれているサンプル例【Twitter】
以下は、Xの検索結果と、Xと契約して独自にXデータの検索サービスを提供している「Yahoo!リアルタイム検索」のスクショ引用です。
🟦🟥枠つけてる方がYahoo!リアルタイム検索画面で、🟦青枠はX検索にも載っている投稿、🟥赤枠はX検索から落とされている投稿です。
タップ/クリックで拡大できます。
(※当サイト開発のバッジニューカラー拡張は無効状態です。生のX画面とヤフーリアルタイム検索結果画面です)
つい先日また採ったサンプル
記事公開時のサンプル
Xでの検索結果
https://x.com/search?q=%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%B8%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%82%BA&src=typed_query&f=live
Yahoo!リアルタイムの検索結果
https://search.yahoo.co.jp/realtime/search?p=%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%B8%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%82%BA&ei=UTF-8&ifr=tp_s
青バッジの人の投稿も非表示
お金を払ってる青バッジの人のなんでもなさそうな投稿まで、Xの結果から省かれてます。
うち開発の「フォロー外/フォロワー外」の青バッジ投稿を非表示にできるChrome拡張「Badges: New Color for X-Twitter」は無効状態です。
この間引かれ方は見るアカウントによって異なるかもしれません。
自分の電話番号を登録して作れる範囲の複数アカウントからでは、どれも同じ結果でした。
検索シャドウバンされてるわけではない【確認する方法】
上記の赤枠のX結果から消えてるユーザーは、特に検索シャドウバンされているわけでもなさそうです。
【検索バン/検索シャドウバンとは】
検索結果に表示されないようにXのシステムで設定されている状態。さらに、重症度が上がると検索ユーザーサジェストバンがあります(@名を入れても結果にアカウントが出てこない状態)
検索シャドウバンにかかっているか確認する方法があります。
検索窓に「from:@名」を入れて、投稿が出てくる人は検索バンされていないと言えます。
できれば、別アカウントからの確認の方が確実です。
赤枠の人をそれぞれfrom:検索してみましたが、全員検索結果が表示されているので検索バンではなさそうです。
また赤枠の方の、別の投稿に含まれるワードでfrom:なしで検索したら出てきたので、とても従来のシャドウバンとは言い難い状況です。
体感だけで言えば、ランダムに結果から間引かれている感じがあります。
比較時の注意点
この検索間引きの確認は、自身がよくする検索ワードで試してみるのをお勧めします。たぶんすぐ見つかるはず。
なお比較する際は、Xの設定で検索の結果に影響してしまう項目があるので、そこのチェックを外さないと正しく比較できなくなります。
検索結果に影響を与えるXの設定
検索結果に影響を与えるXの設定項目箇所
設定とプライバシー
> プライバシーと安全
> 表示するコンテンツ
> 検索設定
これは前述の比較テスト時の自分のTwitterの設定です。
センシティブ投稿も表示し、ミュートブロックも表示なので設定で非表示にされる投稿はないはずです。
そもそも赤枠の人たちはミュートもブロックもしていません。
常態的なXの検索間引き
このX(Twitter)の検索落ち問題は1年前くらいから確認していたんですが、現在進行形で今も起きているようです。
この事象が起きている理由として、妥当そうだと思えるのが次のニュースです。
年間10億ドルのインフラコスト削減指示
イーロンマスク氏がTwitterの舵取りをはじめてから、インフラコスト(サーバー運用コスト)の年間10億ドル(当時130円計算で年間1,300億円)の削減が指示されています。
ロイター – マスク氏、ツイッターにインフラ費用10億ドル削減を指示=関係
https://jp.reuters.com/article/world/10-idUSKBN2RT29H
なんでそんな無茶な指示をしたのか?という理由になりそうなのが、次です。
買収で年12億ドルの利払い債務がTwitterに
Twitter買収総額440億ドル揃えるにあたり、イーロンマスク氏は銀行団(モルガン・バンカメ・バークレイ・ソシエテ・パリバ・三菱UFJ・みずほ)から130億ドル(当時130円計算で約1兆6900億円)調達しています。
その借金から発生した利払い債務は、Twitterの収益で返していく形(LBO)になっており、Twitterの債務になっています。
その利払い債務が、年間12億ドル(130円計算、年間1,560億円)と言われています。
マスク氏銀行団、新融資検討-ツイッター買収で高リスク債務削除
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-08/RMJXCVT0G1KW01
これはTwitter時代の赤字がかわいいレベルの負債です。
Twitter時代の過去最大の赤字でも2013年の▲6.5億ドルで、これはもちろん研究費ほか運営コストを経た上でのものです。
マスク氏の買収債務でTwitterは、運営コスト以外に-12億ドル/年の負債を背負ったことになります。
サーバーコスト年間10億ドル削減指示は、この利払い債務をこなすため出されたように外側からは見えます。
【データから読み解く】Twitterの業績推移
https://www.ohmae.ac.jp/mbaswitch/twitter_financial_results
まとめ
検索結果が落とされているのと、莫大債務からのサーバーコスト圧縮が直接結びつくものかはわかりません。
が、検索の処理負荷が高いのは想像できるのと、債務をこなすためにサーバーコストが圧縮され、それにともなって処理能力が落とされた結果、適当な検索間引きなされていると見るのはそう非合理的な見方でもない気がします。
これは個人見解ですが、投資事業家イーロンマスク氏としては、事業資金調達先の銀行を足蹴にすることは今後の他の事業展開に響きます。
Twitterに連邦破産法チャプター11(事業再建法)を適用して、債権の一部放棄や利払いの遅延をかけるのは銀行にはダメージです。
故にどんなユーザー不便を発生させてでも、Twitterを絞り上げられるだけ絞りこの債務をこなす必要があるんでしょう。
そこでまるっとサーバーコスト圧縮で、自分の買収利払い債務を対消滅させようとしたと考えられます。
青バッジの人もバッジに課金して債務返済のお手伝いをしてるのに、検索から適当に間引かれていてかわいそうですね。
そんじゃまた ( ᑸ )ノ